甘くて溶ける

つたない言葉たち

非現実とはなんぞや


(あくまでも現実にアイドルが存在することを分かっている、という前置きをしておきます)



ジャニーズWESTに出会うまで(細かく言えば現場に行くまで)は「非現実」という捉え方が嫌いだった

そもそもジャニーズに本格的にオチたのは小学5年生の秋、関ジャニ∞のやすくんにハートを射抜かれてはじまったジャニヲタ人生

やはりジャニーズ応援してて何が楽しいってコンサートとか舞台とか!生は楽しいな〜って

でも昔から生の現場が終わるたびに、会場の周りだったりTwitterで「明日学校行きたくないな〜」とか言ってる人たちを見かけるのが嫌だった

何が嫌って
“アイドルは明日から始まる毎日を頑張るためのエネルギーを!たった今くれたのではないか!”
という謎の正義感のようなものが自分の中にあったから

もちろん自分自身もその日が楽しかったからこそ「明日が来てほしくない」と思う気持ちもあったけど、すぐに「いやいや、これを糧に頑張るのだ」と言い聞かせてた

最高に楽しかったからこそ、それを今日という日だけで消費して終わらせたくないというか
上手く言えないけど、いわゆる「現実」に対してプラスに繋げたかった

同じ現実に生きているアイドルに同じように現実に生きるわたしがパワーをもらったのだ、と

アイドルのコンサートを「非現実」的に捉える他のファンの考えにどこかむずがゆさを覚えた

横山さんの「明日のことなんて気にすんな〜!」という言葉さえ素直に受け取れないまま7年経った


そんな中である日突然
ジャニーズWESTにオチたのだ

同じ関西出身とはいえ、関ジャニ∞より自分の年齢に近くて、違ったキラキラした部分をもつ彼らとそのヒューマンストーリーに気づけば夢中になっていた2014

どんな現場でも、ファンに対して甘い言葉をかけてくれるジャニーズWEST
それはもうこちらが本気で照れてしまうくらい真っ直ぐなアイドルらしい言葉たち

そんな言葉をサラッと放ちつつ面白いもかっこいいも可愛いも提供してくれるコンサートは最高に楽しかった

そこには明日のことなんて気にしていない自分がいたし、「この夢の空間はなんなんだ!」という「非現実」的な世界を認めて楽しんでいる自分がいた

自分でも無意識のうちに、かつての自分が距離を置いていた「非現実」的な世界に魅了されていたのである

気付いた時には驚きと同時に、自分の中の考え方が変わっていた

現実を生きるアイドルの作る非現実的な空間を現実を生きる糧にしていた

変わったのはコンサートを「非現実的空間」と捉えるようになったこと

非現実
みんな現実から目を背けている、コンサートを現実逃避としている、と思っていたのだ

そんなこと無かった

結局頑張れちゃうならその「非現実」のために生きたってええじゃないか〜
になった

それは、最初に言っていた謎の正義感のようなものを、無理矢理かつ意識的に考える事が無くなったということでもある


あと、
その非現実的な空間のコンサートの中で垣間見えるアイドル達の“素”を発見しては興奮する
というなんともヲタクらしい楽しみも見つけてしまった


結局は今まで以上に、素直にその時の感情に浸って何も気にせず楽しむことが出来るようになったわけだ
少し肩の荷が下りたような感覚


昔のエイトさんにごめんなさい
エイトさんの人間臭いところは、それはそれで大好きだ

考え方が変わった今、これからが楽しみで仕方がない

きっと正解とか一般的なんてものは存在しない事柄をわたしは考えてるのだろうけど、また自分の考え方が変わる時がくるならそれはそれで楽しいと思う



そんなこんなで明日はやっと団五郎

まっさらな気持ちでいってきます